虫踏みの性癖が、存在して良いと認められた気がした日
少数派のフェチを抱えていると、ふと孤独になる瞬間がある。
「自分みたいなやつ、他にいるのかな」
「こんなもの好きなの、普通じゃないんじゃないか」
「僕って、どう考えてもやっぱ…変だよな」
そんなふうに思って、検索しては履歴を消して、見なかったことにしようとする。
ずっとそうだった。
でもある日、虫踏みの動画が購入できるサイトを見つけた。
それは僕にとってはかなり衝撃的なことで…。
だって、僕の中ではずっと「この欲求は存在しちゃいけないもの」みたいな感覚があったから。
だから、まともに商品化されてるなんて思いもしなかったんだ。
でも現実には、ちゃんと“買える場所”が存在していた。
しかも安全に購入できる場所だ。
それを見つけた瞬間、ドキドキもしたし、正直ホッとした。
嬉しいとか興奮と一緒に、安心が生まれたというか。
「自分は異常だから隠れなきゃいけない」
そう思っていたけど、少なくともこの世界には、同じような好みを持つ人がいて、
“作品として成立させている場所”がある。
それってつまり、自分の欲望が、完全にゼロの世界に放り込まれているわけじゃないってことだ。
たったそれだけなのに、かなり救われた。
少数派のフェチは、どうしても「恥」や「罪悪感」を抱えやすい。
自分でも理解しにくいし、人にも言いづらい。
ましてやパートナーがいたとしても、話せる話題じゃない。
だからこそ、こういう“居場所”を見つけられた時の安心感は大きい。
僕は別に、誰かを傷つけたいわけじゃない。
ただ、自分の中のスイッチがそこに反応してしまうだけだ。
そして、その反応を持っているのは自分だけじゃない。
きっと同じように検索して、
同じように黙って見て、
同じように一人で抱えている人がいる。
そう思ったら、少しだけ世界が広く見えた。
もちろん、ネットには危ない場所もある。
怪しいサイトもあるし、変な誘導も多い。
だから僕は「安心できる場所で、ちゃんと買う」っていう選択を大事にしたいと思った。
少数派のフェチを持っていることは、たぶん生きやすいことじゃない。
でも、世界は思っているより狭くない。
自分が想像しているより、似た感覚の人はいる。
それを分かって、商品化までしてくれた人がいる。
ありがたく沼らせていただいた次第。

